13話 バグり島、爆誕。親衛隊結成 / 俺たちバグジー親衛隊 Ⅰ章

12話 遅い反抗期とハヨカエレおじさん / 俺たちバグジー親衛隊 Ⅰ章

 

「ウェイ!!ハヨー…カエランカイ!」

「うわぁっっ!」ぼくらは腰を抜かして驚きました。
シルフスコープを持たずにシオンタウンのポケモンタワーに入り、幽霊に遭遇したような恐怖を感じていました。

「ウェイーイ…オマエラア!イマナンジヤトオモトンネン!?」おじさんはさらに叫びます。

ぼくらはコソコソと相談します。
「なんか、ゲラウェイって聞こえるよな?」
「いや、ウェイって言ってるんとちゃうか?どうやらお酒が入っているみたいや」
「ゲラウェイって言ってないなら、俺らはビビらんでもええよな?」
「そうや。しかもよく見ろ。街灯に当たったおじさんの顔は普通や。ただの普通のおじさんやから」

冷静さを取り戻したぼくらは、時報のように正しい時刻を答えました。
「今の時刻は9時半です」

「クジハン!?ハヨカエレランカア!」
早く帰れ!と警告をするおじさん、なんて優しいのでしょうか。

しかしぼくらはおじさんと面識がありません。

「あのおっさん誰やねん?」
「この町の守り神ちゃう?」
「いや、そもそも帰らす意味がわからん。別に俺らが何時に帰ろうがあのおじさんには関係あらへん」

立ち止まってヒソヒソと話すぼくらに対して、おじさんはさらに叫びます。
「ナニヲイウトンヤ!ハヨカエレ!ハヨカエレ!」

オウムのように片言な言葉でカエレを繰り返すおじさんに対して、「怖っ怖っっ、ひえっ!逃げろダッシュや!」とおびえるでもなく。

「今から帰りますね!」とあいさつをしたぼくらは、「まあこの町には変わった人が多いからな、気にせず行こう」と、バグリ島へと歩みを進めました。

プルルル…
とぼくの携帯には両親からの着信がありました。

「あかん、親が門限に関して怒ってるわ」
「とっしー、気にするな。門限を破る、そしてバグり島にたどりつく。それがお前の高校デビューであり、とっしーの人生が変わる革新的な一手や」

意味のわからない謎イベントを終えたぼくらは、小学校を越えた先の路地にある坂道を登ります。

「なあ、ボブ。バグり島ってどこなんや?いっこうに島が来る気配はないぞ」
「まあ、焦るな。もうそろそろや。
それと、言い忘れてた。バグリ島は島やかな、水着がいるぞ」

「え!?」と驚くぼくを横目に、きゃぷてんは「俺は持ってるから大丈夫」と答えました。さすがきゃぷてん、用意周到です。

「水着なんてないわ!だいたいこんな内陸部の町に島なんてねーやろ!」
反論するぼくにボブは言います。
「水着ないなら裸でいきゃええだけや。服とか水着とか着る方がおかしいんと違うか?まあ俺は水着を履くけどな」

そこから約1分ほど歩くと…
「さあ、着いたぞ。ここがバグリ島や!」とボブはドヤ顔で宣言しました。

ぼくは驚きで目が転がり落ちました。バグリ島と呼ばれる場所は、水着なんていりません。そもそも水がないのです。

ここは、T字路の道路でした。

ボブは、その道路の端の石垣の上に座り込みました。
「この道路、T字路はな。俺ときゃぷてんにとっての分かれ道なんや。俺はここから真っ直ぐ帰る、きゃぷてんはここから右に曲がる」

きゃぷてんもボブの隣に座ります。
「つまり、ここまでが俺たち3人の帰路が同じ場所ってことや。そして、この場所以降はみんなが帰路を別にする」

ボブときゃぷてんは、石垣の上に座り、白いフェンスを背もたれのようにしてくつろいでいます。
ぼくはその様子を見ていら立ちを感じずにはいられませんでした。

「おい!!なにがバグり島や!何もないただの道路やん!
俺の家はもっと手前にあるのに迂回してここまで来たんやぞ!」

「そういう心の狭さがあかんのや。とっしーよ」

「心が狭いも何も、門限時間をとうに過ぎてもう10時や!携帯には親から鬼電きてカチキレなんやぞ!?なのに期待して連れてこられたバグり島はお前ら二人が解散する場所のT字路!?」

「そうや。バグり島は俺たちの解散場所。でもとっしーにはちょっと遠回りしてもらって、ここまで来てもらいたかった。その口実に、島だの水着だの言うてたわけやな。お前はまんまと騙された!」

ぼくは怒りが収まりません。
「そうやってお前らはいつも冷静に俺を掌で転がしやがってぇ!!
そもそも”バグリ島”って名前の由来はなんやねん!?」

「とっしーは今、俺たちにキレて叫んでるやろ?
ここにきた奴はそうやって”バグ”るんや。人をバグらせる島、だから、バグリ島や」

「なるほどな」きゃぷてんもその由来が初耳だったようで感心しています。

「なるほど…」ぼくも納得してしまいました。

「明日からも毎日ここに来てから帰ろな。それが俺たちの青春や」ボブは月を眺めながらぼそりと言いました。
きゃぷてんも「そうやな。ここが俺たちの1日の執着地点や」と続きます。

「でも俺の家はもっと手前に…」

「自分のことばっか考えんなよ。ここが、俺ら3人の帰宅時の解散場所なんや。」

「いや、なんで毎日こんなとこまで来なあかんねん!」とぼくが言ったとき、ボブは諭すように言いました。

「とっしー。両親からの電話はな。門限なんかじゃないぞ。寂しいだけや。それはだれしもいっしょや」

ぼくはふと考えました。
学校が終わり、毎日まっすぐに家に帰ることが人生なのでしょうか。
寄り道こそ、道草こそが日々を彩るスパイスなのではないか、と。

きゃぷてんも月を眺めながら呟きました。
「バグり島はええぞ。
人間が本能をさらけ出せる場所や。
バグれよ。もっとバグれ。縮こまって、先生や親の言う事を聞く人生の何がおもろいんや!?」

ぼくは夜中のバグリ島、道路で月を見ながら叫びました!。
「うおおおぉぁおぉおお!!!青春かあぁーー!門限なんて知らねえよ!!!」

ボブはそれを聞いて「ええ感じでバグってるな。けどしっかり家に帰ってからこってり叱られろよ」と言いました。

しかしぼくにはもう怖いものはありませんでした。
バグってバグってバグりまくる、道草の人生を謳歌してやるのです。

「じゃあきゃぷてん、俺たちのグループ名の発表を頼むわ」とボブは言いました。

きゃぷてんは、目をぱちくりさせながら、数秒ほど空を眺めました。

「俺たちのグループ名は… “バグジー親衛隊”です!!」

 

 

【貴重な時間を使って読んでいただき、誠にありがとうございました!】

疲れた金曜の夜に、ふっと笑えるコメディを。

「バカげている事ってめちゃめちゃ楽しいですよ!人生って結構面白いですよ!」

当ブログ「俺たちバグジー親衛隊」は、私自身の実体験を元にした小説を投稿しています。

大人になると、腹を抱えて笑ったり、ワクワクしたり、冒険することがめっきり減ってしまったりしませんか?そんなあなたに、いや、私自身に届ける物語が、「俺たちバグジー親衛隊」です。

今こそ”おバカな青春”を思い出そう!!そう思い、私は”俺バグ”を再び書き始めることにしました。

 

「学歴、年収、結果、出世、結婚…」 常識や世間体、既定路線の資本主義競争、そんな結果を忘れて、ただ、今この瞬間を楽しむ。それが俺たちバグジー親衛隊に登場する人物たちです。

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