やっぱり妹は妹にしか見えない / 合コンの美女は友人の妹③

 

<第5ラウンド>

現在地は元町。時刻は14時で、16時には元町に戻ってこなければならないので、あまり時間の余裕はありません。

2時間の間に、どこに行けば満足度の高い時間を過ごせるのでしょうか。

真昼間のビーナスブリッジ?学生のようにラウンドワン?

どれもしっくりこないので、意外なある場所に行くことを決めました。

そして何も言わず、車をポートアイランド方面へ走らせます。

助手席のきゃぷてんは、ぼくに疑問をぶつけます「これどこに向かいよん?」

「まあ、見とけって」

「ポートアイランド方面ってことはIKEAか?」

「IKEAちゃうって」

ぼくは否定するものの、後部座席の女の子二人もIKEA説を信じ始めます。

「方角的にはIKEAですよね?家具買うんですか?」

「積み込み、手伝いますよ」

「合コンのあとにIKEA行くのも珍しいな」

エスカレートするIKEA説を否定するのも面倒になり、ぼくは

「せや、IKEAに行くで」

と答えました。

うっひょ~IKEAかよ、と喜ぶ友人、ほんとにIKEA?センス大丈夫?と戸惑う後部座席。

ルイちゃんは、IKEAは冗談だろうなと察している様子でしたが、
どうやらマミちゃんは、IKEA説を信じ切っています。

「IKEAはニトリよりも…」と、もはやIKEAをどう楽しむかに考えが切り替わっていました。

そんな世紀末の様相を見せ始めました車内ですが、もちろんIKEAにはいきません。

到着したのは、ポートアイランドの先にある人工島、神戸空港です。

神戸空港

そして展望テラスへ上がり、滑走路や神戸の街並みを眺めます。

「どう?景色綺麗じゃない?」少しドヤ顔気味に語るぼくにきゃぷてんは、横槍をいれました。

「これはやべえな。とんでもねえところに連れてこられたもんだぜ」

女性陣の反応は、あっけないくらいに普通でした。喜ぶでもなく、退屈するでもなく。

しかし、「神戸空港に来たのは初めてですけど、いい景色ですね」というルイちゃんの声は、ぼくの心をほっこりと温めてくれました。

 

<第6ラウンド>

4人はカフェでまったりしながら、雑談に花を咲かせていました。

また、ぼくが神戸空港を選んだ理由は、カフェに行くためでもあったのです。
孫子の兵法にある「敵を知り、己を知れば、百戦危うからず」を実行するには、カフェでじっくりと話すことが必要だと思ったのです。

アプローチをするためにもっとルイちゃんのことを知りたいぼくは、恋愛トークなどを持ちかけます。

しかしここで、ルイちゃんから衝撃の事実が次々と飛び込んできたのです。

過去の恋愛は基本的にイケメン好き。

過去の恋愛経験はない。

好きなタイプは、わからない。

アプローチされてきたことはあるけど、「ごめんなさい」やラインをフェードアウトしてきた。

合コンにはあまり行かない。

この間、合コンで会った男の子に誘われてご飯に行ったが、しっくりこなかったのでフェードアウトした。

この情報を聞いたぼくは、心の中で白旗を振り回しました。

彼女はきっと、難攻不落なのです。

武田信玄や上杉謙信でも攻め落とせなかった小田原城のようなのです。

※豊臣秀吉は攻め落としました。

小田原城

 

 

この可愛いルックスで恋愛経験がないということは、チョモランマ並みの高い理想を持っていたり、恋愛を求めていないということです。

そんな女の子に、ぼくのようなしずる池田似の塩顔がアプローチをして成功するのでしょうか?

 

<第7ラウンド>

化粧室の中で、ぼくはきゃぷてんに対して、諦めの言葉を口にしました。

しかしきゃぷてんは、こう言います。

「弱気になるなよ。
俺は逆に、あの話を聞いて「お前ならいける」と思ったけどな。
初めての彼氏になってやるって気持ちで、もっとアプローチをかけろ!」

「わ、わかった」


そして、神戸空港を後にして、再び、三宮市街に戻ります。

空港駐車場で車に乗り込む際に、きゃぷてんの気遣いがさく裂します。

彼は自分が後部座席に乗って、助手席にルイちゃんを乗せようとしてくれたのです。

しかしチキンのぼくは、それを止めて、きゃぷてんを助手席に乗せました。

「そういうとこやで」と、残念がるきゃぷてんに、ぼくは「すまん、俺はまだ世界を変えられん」と告げました。

そして、ポートアイランドを越えて、再び元町まで戻ってきました。

「今日はありがとうございました」そう言って、女性陣が車を降りようとしたとき、ぼくはそれを制止します。

「あ、ライン交換しようよ?」
マミちゃんのラインはもう知っていましたので、この発言はルイちゃんに向けたものです。

「いいですよ」と言って、ルイちゃんはラインの画面を起動します。

ここでマミちゃんが、「じゃあライングループを作りましょう」と言い、彼女もラインの画面を起動しました。

車内では、4人中3人がラインの画面を起動しているその時、きゃぷてんは一向に携帯を出しません。

快晴の晴れ間にうっすらと雲がかかるように流れ出す気まずい空気。

女の子二人は、「あれ?なんできゃぷてんさんはラインを交換しようとしないの?ラインくらい交換する流れだよ?」という視線を、やんわりと彼に送っています。

しかし、彼は微動だにしませんでした。
まるで不動明王のように、助手席に座って前方を注視しています。

不動明王

 

特にきゃぷてんの後方に座るマミちゃんからの圧は相当のものでした。

確認はできていませんが、もしかしたら、助手席の背もたれをぐいぐい押していたかもしれません。

そんなプレッシャーを、崖っぷちギリギリで、きゃぷてんは耐えていました。

誰かが一言、「きゃぷてんさんも携帯出してください」と言えば、気の優しい彼は携帯を出さざるを得ないでしょう。

そうなると、ふるふる、というおちゃらけた機能によって、瞬く間にラインが交換されてしまいます。(おちゃらけてはいない)

きゃぷてんはそれがわかっているからこそ、口を真一文字に結んでいたのです。

ギリギリのところで耐えている彼を救えるのは、「彼がラインを交換したくない理由」を察しているぼくしかいません。

ぼくはここで、強引な作戦をとります。
グループラインを作ろう、というマミちゃんの発言を無視して、自分のQRコードをルイちゃんに提示したのです。

彼女もぼくの意図を察したのか、きゃぷてんには何も言わず、ぼくのQRコードをスキャンしてくれました。

ぼくのラインの新しい友達に表示された、「谷」という苗字は、

「ああ、やっぱり妹だ」

ということを再認識させるのに十分すぎる情報でした。

 

 

【合コンで苦い思い出もあった私は…フィオーレの街コンに参加することにいたしました!】



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